こんにちは、オブリガードサッカースクールの藤田豊です。

今回は小学生のキック力を高めることをテーマに
ちょっと変わった面白い練習法動画をお届けします。

使うのはサッカーボールではなくテニスボールです。

少し工夫することでエンターテインメント性を加え
子どもたちの楽しさを自然と引き出すようなものになっています。

テニスボールを使って遊んでいたら、
サッカーボールでも同様にけれるようになって
気づいたらサッカーが上手になっていたと思えるような、
そんな魔法のようなトレーニングをこれからご紹介します。

4つのレベルにわけてご紹介していきますので、
できたら次、できたら次という感じでどんどん、
高いレベルへとチャレンジしてみてください。

楽しみながらキック力を高める4段階のトレーニング動画

 

キック力を高める4段階のトレーニング動画の書きおこし・補足

はじめに:なぜテニスボールを使うのが効果的なのか?

今回のトレーニングでテニスボールを使う理由として
まずはボールの軌道や弾むときの圧が同だということ。

卓球ボールや柔らかいテニスボール、
野球のボールでもいろいろ試してみましたが、
テニスボールが一番サッカーボールに近かったので、
これがベストかなと思いました。

そういった理由でテニスボールを代用して使っていますので、
もしある方はぜひ使ってみてください。

キックトレーニングレベル1:ワンバウンドでキック(0:43~)

それではこれからレベル1のトレーニングを行なっていきます。

とてもシンプルなんですが、
まずボールをバウンドさせて
そのままキックというトレーニングになります。

見ているとすごく簡単そうなんですけども、
最初の頃は空振りしてしまう子ども達も多いと思います。

他にも右にいってしまったり、左にいってしまったり、
上にいってしまうなど正確にけれない子ども達も多いですが、
そこが面白いのでぜひ気軽にチャレンジしてみてください。

小学生のドリブルトレーニングレベル3

レベル1解説:キック力が上達するための大事なコツとは?(01:50〜)

このレベル1をうまくクリアするコツとしては
キックの基礎でもあるんですがバウンドしてきたボールが
一番低いところ、 地面にスレスレのところでボールをキックするということ。

ここが大事なポイントになります。

一番低い位置で蹴ることが重要なので
ここを意識してぜひチャレンジしてみてください。

キックトレーニングレベル2:ノーバウンドでキック(02:14~)

では、レベル2を行なっていきたいと思います。

さきほどのレベル1ではバウンドしたボールをキックしましたが、
今度はノーバウンドでけってもらいます。

基本的に壁までの間隔としては、
今は3メートルくらいなんですが、
5メートルくらいでもいいと思います。

例えば壁であったりとか、
こういったフェンスであったりとか、
そういったものとの間で行ってみてください。

家のカーテンでやってしまうと怒られるかもしれないので
できるだけお父さんお母さんに怒られない場所でやるようにしましょう。

小学生のドリブルトレーニングレベル3

レベル2解説:キック力が上達するための大事なポイントは?(02:52~)

さきほどのレベル1と大事なポイントは一緒で
ボールが地面に落ちるギリギリのところでキックをすること。

まずここに気をつけるようにしてみてください。

そして次のポイントなんですが、
それはキックをする足にあります。

これはサッカーボールでも同じなんですが、
基本的に子ども達は蹴る足が曲がっていることが多いです。

足首が曲がってしまったまま蹴る子が多いので、
しっかりと足首を伸ばしてけってみてください。

子ども達には「足に鉄の棒を入れてください」っていう
言い方をよくするんですけど鉄の棒を入れた状態でキックをするということが
上達するための大事なポイントになります。

キックトレーニングレベル3:飛んでくるボールをキック(03:55~)

小学生のドリブルトレーニングレベル3

では、レベル3を行いたいと思います。

レベル1とレベル2でキックするポイントをおさえてきましたけども、
レベル3とレベル4ではボールの芯をとらえていくという練習になります。

少しここからはレベルを上げていきたいと思います。

次はですね、お父さんお母さんに協力してもらうトレーニングです。
お父さんお母さんにはボールを投げる役をやってもらいます。

今度は自分で投げたボールではなくて、
サッカーと同じように遠くから来たボールを
自分で合わせて同じようなタイミングでキックをしていきます。

レベル3解説:キック力が上達する重要なポイントは?(04:45~)

今レベル3をご紹介しましたけど、
ここでひとつの注意点があります。

来たボールをキックするにあたって
ボールをミートしたいという意識をするあまりに
上半身がついつい上を向いてしまう子ども達が多いです。

こういった感じですね。

こうやって足だけでけってしまう子ども達がすごく多いんですが、
足だけでけってしまうと今度はボールの威力が半減してしまうので
基本的には体をかぶせながらキックをするように意識してください。

キックトレーニングレベル4:飛んでくる逆側の足でキック(05:28~)

小学生のドリブルトレーニングレベル3

では、最後のレベル4に行きたいと思います。

このレベル4はですね、
さきほどのレベル3と似てはいるんですが、
今度は遠いほうの足でけってもらいます。

さきほどのレベル3では例えばボールが右方向からきたら
右足でけるというふうに行ってきました。

ボールサイドのほうの足でキックしていましたが
レベル4では右から来たボールは左足でけってください。

左から来たボールは右足というふうにクロスした状態で
けるようにしてみてください。

これはレベル3でやった同サイドのボールよりも
非常に難しくなりますのでボールをよく最後までみて、
ポイントとなる地面スレスレの場所でけるというところが
やはり大事なポイントとなってきます。

レベル4解説:キック力が上達する重要なポイントは?(06:46~)

レベル1ではける位置に気をつけるということ、
レベル2では足首を伸ばして固定するということ、
レベル3では体の向きに気をつけるということ、

この3つをキック力を伸ばすためのポイントとして
ご紹介してきました。

そしてレベル4でよりボールのミートが難しくなりましたけど、
ここを攻略するためには「膝から下」がポイントとなります。

子ども達はより強いボールをけろうとして
膝から下を強く振ろうとしますがその感覚を
「強く」から「速く」に変えていってほしいなと思います。

子ども達に「強く打とう」っていってもイメージがわかなくて、
より硬くなってしまうので、言葉を「速く」にしてあげることで
リラックスしながら速くひざ下を振れるようになるんですね。

そうすることでより強いシュートが打てるようになります。

ですのでぜひこの「速く」という言葉に変えながら
練習を手伝ってあげてください。

このレベル4はとても難しいと思いますが
ぜひチャレンジしてみてくださいね。

キックトレーニング・まとめ(07:46〜)

小学生のドリブルトレーニングレベル4

今回のトレーニングで大切なことは3つあります。

まず1つめがキックをする上での基礎的なところですね。

  • 何に注意をしてキックをしていくのか?
  • どうやったらキックが上手になっていくのか?

こういったところをこの4段階のキックトレーニングで
しっかりと身につけていってほしいなと思います。

サッカーの基本がまず「ボールを蹴る」というところにあります。

基本の蹴り方が身につくという意味で
すごく大事なトレーニングとなりますので
ぜひそこはおさえておいてください。

2つめのポイントですがこのキック練習を行うことで
よりボールがミートできるようになります。

キックしたときにより正確にボールが飛ぶようになりますので、
シュートがゴールに入りやすくなったり、コントロールできたり
パスをするときに正確にパスができるようになります。

またボールをより遠くへ飛ばすことも
できるようになっていきます。

できれば試合中をイメージしながら
これらのトレーニングを行ってみてください。

そして3つめなんですが、ここが僕のなかでは最大のポイントとなります。

「なかなかサッカーを好きになれない」
「試合にも出れない」「リフティングもぜんぜんできない」

そういった悩みをもつ子ども達や、
サッカーを始めたばかりの子ども達にとって
このテニスボールを使ったトレーニングには面白さが満載です。

このトレーニングを実際にやってみると
子ども達が意欲的になり「はやくやりたい」「次のトレーニングは?」
「次のレベルは何?」っていうふうにやる気があがってくれると思います。

子ども達がもっと練習したいって思えるトレーニングなので
ぜひチャレンジしてみてください。

また、シュートのコツを解説した下記の動画も参考にしてみてくださいね。

もしこの「楽しみながらキック力を高めるトレーニング」を試してみたら、
どんなことでもいいので下記コメント欄からご報告いただけたら
嬉しいです。ぜひよろしくお願いします。